退蔵院(妙心寺)

退蔵院(たいぞういん)は、京都市右京区の妙心寺境内にある塔頭寺院で、1404年(応永11年)に創建されました。妙心寺の約40ある塔頭の中でも特に人気が高く、美しい枯山水庭園や四季折々の花々、そして日本美術史上屈指の名画「瓢鮎図(ひょうねんず)」ゆかりの寺院として知られています。

境内は禅寺らしい静寂に包まれ、手入れの行き届いた庭園では春のしだれ桜や初夏の新緑、秋の紅葉など、一年を通して美しい景観を楽しめます。京都の禅文化と日本庭園の魅力を気軽に体感できる寺院として、多くの参拝者に親しまれています。

歴史・由緒

退蔵院は1404年(応永11年)、妙心寺第3世・無因宗因を開山として創建されました。その後、戦国時代から江戸時代にかけて幾度も整備され、妙心寺を代表する塔頭の一つへと発展しました。

寺宝として特に有名なのが、室町時代の画僧・**如拙(じょせつ)による国宝「瓢鮎図」**です。瓢箪でナマズを捕まえようとする禅問答を題材とした作品で、日本最古の水墨画の名作として高く評価されています。現在、原本は京都国立博物館に寄託されていますが、寺内では複製や関連資料を見ることができます。

また、昭和期には造園家・中根金作によって池泉回遊式庭園「余香苑」が整備され、伝統と現代が調和した美しい庭園として人気を集めています。

見どころ

余香苑

造園家・中根金作が手がけた池泉回遊式庭園で、四季折々の景色を楽しめます。

元信の庭

狩野元信の作と伝わる枯山水庭園で、禅寺らしい静寂を感じられます。

瓢鮎図ゆかりの寺

国宝「瓢鮎図」で知られる、日本美術史を代表する寺院です。

四季の花々

しだれ桜や紫陽花、新緑、紅葉など、年間を通して美しい自然が楽しめます。

妙心寺塔頭巡り

妙心寺の代表的な塔頭として、禅文化を身近に体験できます。

訪問のポイント

退蔵院は妙心寺を訪れる際にぜひ立ち寄りたい塔頭です。庭園をゆっくり散策し、縁側に腰掛けて眺める時間は、禅寺ならではの静けさを味わえます。

春のしだれ桜や初夏の青もみじ、秋の紅葉はいずれも見応えがあり、写真撮影にも人気です。妙心寺の法堂や仏殿、龍安寺や仁和寺などとあわせて巡れば、京都を代表する禅文化をより深く体感できます。

基本情報

拝観時間
  • 9:00~17:00
  • (受付終了16:30)
拝観料
  • 大人:600円
  • 小・中学生:300円
  • ※変更される場合があります
アクセス
  • JR嵯峨野線「花園駅」から徒歩約7分
  • 京福電車北野線「妙心寺駅」から徒歩約5分
住所 京都市右京区花園妙心寺町35
公式サイト http://www.taizoin.com/

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