押小路通り釜座西北にある東三条殿址(とうさんじょうどのあと)の石碑です。
東三条殿は、平安京左京三条三坊にあった藤原兼家(929〜990)の邸宅で、藤原良房(804〜872)が創設したものです。摂関家嫡流に伝領され、藤原兼家は東三条殿と称されていました。兼家の娘で一条天皇(980〜1011)の母であった詮子(961〜1001)は、初めて女院号を与えられ、居住地に因み東三条院と名乗っていました。寛弘2(1005)年の内裏焼亡により一条天皇の里内裏として用いられ、その後、仁安元(1166)年焼失しました。
京都市中京区押小路通釜座西北