木屋町三条上るにある吉村寅太郎(よしむらとらたろう)寓居跡です。
吉村寅太郎は土佐国高岡郡北川村の庄屋の家に生まれ、文久元年(1861)土佐勤王党に加盟し、翌年武市半平太の命で萩に赴き久坂玄瑞と会見しました。その後、久坂に感化されて文久2年(1862)に脱藩しました。土佐藩脱藩第一号として知られています。
文久3年(1863)明治天皇の叔父にあたる中山忠光を連れて京を抜け大和に入り天誅組を結成しました。8月18日の政変により尊攘派が中央政界から追い出され、吉野郡高見村にて自刃しました。享年27歳。
京都市中京区三条木屋町上る上大阪町