翠紅館跡は、高台寺や霊山観音の近くにある幕末史ゆかりの史跡です。現在は石碑が建てられており、幕末には「翠紅館」と呼ばれた屋敷がこの場所に存在し、各藩の志士たちが日本の将来について密議を重ねた歴史の舞台として知られています。
現在の建物は料亭「京大和」や周辺施設として利用されていますが、当時の翠紅館の一部は現在も受け継がれています。東山の静かな坂道を歩きながら、坂本龍馬や桂小五郎らが活躍した幕末の京都に思いを馳せることができるスポットです。
歴史・由緒
翠紅館の前身は、正法寺の塔頭にあった建物とされ、眺望の良さから文人や公家が集う貸席として利用されていました。鎌倉時代には公家・鷲尾家の所有となり、美しい山並みと紅葉を望む景観から「翠紅館」と名付けられたと伝えられています。
幕末になると、西本願寺の別邸として利用されていた翠紅館は、尊王攘夷派の志士たちの会議場所となりました。1863年には武市半平太、久坂玄瑞、井上聞多(井上馨)、桂小五郎ら各藩の代表者が集まり、「翠紅館会議」と呼ばれる重要な会合が開かれ、日本の政治情勢に大きな影響を与えました。
見どころ
翠紅館跡の石碑
現地には京都市が設置した石碑があり、幕末の歴史を今に伝えています。
翠紅館会議の舞台
武市半平太や桂小五郎、久坂玄瑞らが集まり、攘夷運動や討幕について協議した歴史的な場所です。
幕末史ゆかりの地
維新の道や京都霊山護国神社、霊山歴史館など、幕末ゆかりの史跡が徒歩圏内に集まっています。
東山の美しい眺望
古くから景色の良さで知られた場所で、現在も東山らしい落ち着いた景観を楽しめます。
京大和と歴史ある建物
現在は老舗料亭「京大和」の敷地となっており、歴史を受け継ぐ建物の一部を見ることができます。
訪問のポイント
翠紅館跡は目立つ観光名所ではありませんが、幕末ファンには見逃せない史跡です。京都霊山護国神社や霊山歴史館を見学したあとに立ち寄ると、翠紅館会議の舞台となった場所を実際に歩きながら歴史を感じることができます。
周辺は維新の道として整備されており、高台寺、ねねの道、石塀小路へも徒歩数分です。石碑を見学した後は、東山らしい静かな町並みをゆっくり散策するのがおすすめです。
基本情報
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| 住所 | 京都市東山区桝屋町(維新の道沿い) |