上善寺

上善寺(じょうぜんじ)は、京都市北区の鞍馬口通寺町に位置する浄土宗の寺院です。天台宗の高僧・円仁(慈覚大師)によって創建されたと伝えられ、現在は「鞍馬口地蔵」の名で親しまれる京都六地蔵巡りの札所として広く知られています。

境内には本堂や観音堂、六角堂などが建ち並び、落ち着いた雰囲気の中でゆっくりと参拝できます。また、越前松平家の菩提寺として栄えた歴史を持ち、公家や大名家の墓所、禁門の変ゆかりの史跡なども残されています。歴史散策を楽しみたい方にもおすすめの寺院です。

歴史・由緒

上善寺は863年(貞観5年)、慈覚大師円仁によって天台密教の道場として創建されたと伝えられています。当初は現在の千本今出川付近にありましたが、応仁の乱で荒廃した後、文明年間に再興されました。後土御門天皇・後柏原天皇の勅願寺となり、大きく発展した歴史があります。

1594年(文禄3年)、豊臣秀吉による京都の都市整備に伴って現在地へ移転し、浄土宗へ改宗しました。江戸時代には越前松平家の菩提寺となり、現在もその歴史を物語る墓所が残されています。

見どころ

鞍馬口地蔵

京都六地蔵巡りの一つとして信仰を集める地蔵尊です。毎年8月22日・23日に行われる「六地蔵めぐり」では、多くの参拝者が無病息災や交通安全を祈願して訪れます。

阿弥陀如来坐像

本尊の阿弥陀如来坐像は、行基の作と伝えられています。1634年に嵯峨の蓮華清浄寺から移されたとされ、長い歴史を持つ貴重な仏像です。

登録有形文化財の建築

本堂、山門、書院、観音堂は国の登録有形文化財に指定されています。江戸時代から近代にかけての寺院建築を今に伝えています。

長州人首塚

境内には禁門の変で亡くなった長州藩士を弔う「長州人首塚」があります。幕末の京都を物語る貴重な史跡として、多くの歴史ファンが訪れます。

静かな境内

観光客が比較的少なく、落ち着いた雰囲気の中で参拝できます。鞍馬口周辺の寺院巡りや京都御苑、下鴨神社方面への散策とあわせて訪れるのもおすすめです。

訪問のポイント

8月22日・23日に開催される京都六地蔵巡りの時期は、上善寺が最も賑わう季節です。普段は静かな境内ですが、この期間は多くの参拝者が訪れ、京都の伝統行事を体感できます。

鞍馬口駅や京都御苑からも徒歩圏内にあり、相国寺や下鴨神社と組み合わせて歴史散策を楽しむのもおすすめです。

基本情報

拝観時間
  • 境内自由
  • 本堂内部は通常非公開
  • 拝観時間は変更される場合があります。
拝観料
  • 参拝無料
  • 拝観料は変更される場合があります。
アクセス
  • 京都市営地下鉄「鞍馬口駅」徒歩約5分
  • 京都市バス「烏丸鞍馬口」徒歩約5分
  • 京都市バス「出雲路橋」徒歩約5分
住所 京都市北区鞍馬口通寺町東入上善寺門前町338

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